2019.09.14
アルツハイマー型認知症を患うBさんの事例
ケース概要
Bさんは、長年教員をされていました。高齢になりアルツハイマー型認知症を発症されました。ただ旦那様の献身的な介護もあり、介護保険などは使わず在宅で生活されていましたが、旦那様が病気で死去したこともあり、娘様から相談があり介入しました。
Bさんは私と会った時は、自身は元気であり介護など必要ないと話されました。娘様から買い物を大量にして、冷蔵庫で腐れてしまうと言われ、ヘルパーさんと一緒に買い物に行ってほしいと希望されましたが、本人が望まないサービスですので当然上手くいきませんでした。ただ暑さも寒さも関係なく、日中は外でずっと散歩されていましたので、日中の居場所を作ることを支援しました。
調整したサービスは、認知症対応型デイサービス。認知症対応型デイサービスでは、従来のデイと違い、サービスを受けるという形ではなく、昼ご飯も買い物に利用者様と一緒にいき、調理も自分たちで行います。本人様はサービスを受けているという感覚ではなく、お世話をしにいくという感覚で支援を受けることが出来ました。
入浴も出来ていませんでしたが、デイサービスのスタッフの方の努力もあり、少しですが入浴もして頂けるようになりました。デイではリーダー存在になり、支援開始当初にはなかった笑顔もみられるようになりました。
Aさんの希望
何も困っていません。
家族の希望:1人暮らしなので心配です。本当は施設入所を検討したいけど・・今まで父がすべてやってくれていました。
自分は元気だと思っていますが、毎日外出し、大量に買い物してきます。
今後認知症が進行して、行方不明にならないか、屋外で熱中症や転倒しないか心配です。
私も仕事があるので、支援は難しいのでまずは在宅での介護サービスを導入したい。
Bさんの希望する在宅生活を支援する為にケアマネジャーが調整したサービス
〇認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)